ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

貢にぃは、それでもまだ腕の方を
見ながら、


「オーブンでヤケドとか、して
ないだろうな……?」



「え…………?」



「ドジな美紅のことだからな。

それくらいやりかねないだろう」







――――って。



それ心配して、あんな真剣な顔で
あたしの腕見てたの?



「し、してないよ。

ちゃんとミトン使ったし……
だいじょーぶ」



あたしがそう言うと。


貢にぃはようやく安心したように
、そっとあたしの腕を離した。


「それならいいが。

――もう、あんまり無茶はする
な。

お前がこんな無茶をすると知って
たら、最初からオレが無理矢理に
でも作ってる」