ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

あたしの腕は、スッと出された
貢にぃの手につかまれちゃって。


それどころか、貢にぃがその手を
ゼンゼン離そうとしないもん
だから。


あたしは身動きがとれなくなって
……思っきし困惑した。



「みっ、貢にぃ?? 

手―――!」


控えめに声を出すけど、貢にぃは
そんなの耳に入ってない様子で、
真剣にあたしの腕を見てる。

イロイロ角度を変えて、観察する
みたいにじっくりと。――って、
なんでっ!?//////


「みみみ、貢にぃっ!?」


こぼれかけてた涙はどこへやら。


今度は耳まで真っ赤にして、
上擦った声をあげるあたし。