けど、お腹が空いてるのも
かすむくらい、胸の方が
いっぱいで。


さすがのあたしも、今日は
一向に箸が進まない……。



それを見てとった貢にぃは
『しょーがないな』って
感じで、テーブル越しに
クシャッとあたしの頭を
掻き混ぜて、


「じゃあ、もうケーキも
持ってくるか」


って、あたしに聞いてくる。



「ぅぃえっ、あっ!?」



ケケケ、ケーキッ!?



「ナニ意味不明の奇声を
発してる

お前の焼いたケーキだろう」




そ、それはもちろん、
わかってるけど。



てゆーか、だからこそ
ドキッとしちゃうんだってば!