ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

そのセリフどおり、
貢にぃの声や表情には、
怒ってる感じはない。


それを見て、しょーじき
あたしは、ホッと胸を
撫でおろしちゃう。


『人の都合も考えずに
何してるんだ!』


――そう怒られたって
ゼンゼン仕方ない状況だもんね。


助けてくれた爽介さんと
マッキーさんに、感謝しないと。




「――飯は食ったのか?」



気を取り直したように、
貢にぃがそう聞いてきた。


あたしはハッと顔をあげて、


「あ、ウウン! まだ……」


「そうか。

じゃあ、どこかで食っていくか」