ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

新条(しんじょう)さんって
呼ばれたその人は、突然
振られた話に虚をつかれて、


「えっ? あ、まぁ……」


って、曖昧な返事を返してる。



まさかこんな助け舟が
入るとは思ってなかった
あたしも、ただポカンと
してその成り行きを
眺めてると……。


今度は、集団を掻き分けて
新条さんの背後に進み出て
きた人が、次の言葉を発した。


「そーですね。

何より、あんなカワイイ
女のコが迎えに来たん
じゃ、ムリに連れてく
わけにもいかないし。

じゃ、貢は欠席ってことで――」



「マッキーさん……!」