風の行方を追うように、
空に顔を向けると。



賑やかな街の光より、
もっと高い所――漆黒の
空に、いくつか星が瞬いてた。







遠くで聞こえる、ジングルベル。




かすかなそのメロディを
聴きながら。





あたしはゆっくりと、
小さな一歩を踏み出した――。





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