遠くなった、なんて。



勝手に思い込んでたのは、
あたしだけだったんだね。







貢にぃはいつだって、
あたしとの思い出を大切に
してくれてた。




幼い頃のあたし。



そのあたしの笑顔が、
貢にぃがパティシエに
なった理由だった。



だから、貢にぃが仕事が
大好きで一生懸命なのは――。



それは、あたしとの
思い出をちゃんと今も胸に
持ってくれてる、証拠なんだ。