「あたし……サイアクだ。
貢にぃに、ワガママとか
ひどいことばっか……!」
ツン、と鼻が痛くなって。
堪え切れなくなった涙が、
視界をボヤーッと
あやふやなカタチに壊していく。
あわてて真下を向いたら……
涙は、手をつけないまま
置き去りになってた、
まん丸いホットケーキの
上に落ちた。
その光景が、さらにまた
あたしの涙をあふれさせる……。
――今さら泣いたって、
遅いんだよ。
_
貢にぃに、ワガママとか
ひどいことばっか……!」
ツン、と鼻が痛くなって。
堪え切れなくなった涙が、
視界をボヤーッと
あやふやなカタチに壊していく。
あわてて真下を向いたら……
涙は、手をつけないまま
置き去りになってた、
まん丸いホットケーキの
上に落ちた。
その光景が、さらにまた
あたしの涙をあふれさせる……。
――今さら泣いたって、
遅いんだよ。
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