ウウン――正確には、
貢にぃが製菓学校に入った
ときには、聞いた気がする。
でも、そのときには
ありきたりな理由で
うまくはぐらかされて。
『それって本当?』って
疑問は残ったんだけど……
なんとなくそれ以来、もう
聞きづらくなってた――。
「はっ、話したんですか、
貢にぃ!?」
尋ねる声が上ずってる。
爽介さんはあたしの質問に
しっかりと頷いて、
「後にも先にも、
このときだけだけどな。
ちゃんと聞いたぜ。
……さて、ここから先は
ちょっと昔話だ」
貢にぃが製菓学校に入った
ときには、聞いた気がする。
でも、そのときには
ありきたりな理由で
うまくはぐらかされて。
『それって本当?』って
疑問は残ったんだけど……
なんとなくそれ以来、もう
聞きづらくなってた――。
「はっ、話したんですか、
貢にぃ!?」
尋ねる声が上ずってる。
爽介さんはあたしの質問に
しっかりと頷いて、
「後にも先にも、
このときだけだけどな。
ちゃんと聞いたぜ。
……さて、ここから先は
ちょっと昔話だ」

