「でも、貢にぃがプロの
パティシエになってからは――。

貢にぃ、いっつも仕事
忙しくて、休みも少ないし。

どんどん、前みたいに
一緒に過ごす時間なくなって。

なんか、距離ってゆーか――
そーゆーの感じちゃって……」



「そりゃまぁ、社会人と
学生じゃ生活サイクルが
違うだろーからなぁ。

わからないでもないけど……」



「……………。

こないだ、ルナの前で――
貢にぃと、ヘルプの
安藤さんって人が一緒に
いるとこ見ました。

コック服着て、仕事の話してて。

――なんか、あたしの
知らない人みたいだった」