「え、知らなかったのか?」
「知りません。
詳しい事情は、ゼンゼン……」
「そっか……。
今年、12月頭から忙しいのはさ。
オレがコンクールに
出場するんで、パリに
行ってたんだよ。
それに、雫とか店の主要
メンバーも何人かついてきてさ。
貢は残って、店の方
見るのに回ってくれてたんだ」
「え、でも――。
雫さんって、もうひとりの
パティシエールですよね?
それじゃ3人のうちひとり
しか残らないんじゃ……?」
「知りません。
詳しい事情は、ゼンゼン……」
「そっか……。
今年、12月頭から忙しいのはさ。
オレがコンクールに
出場するんで、パリに
行ってたんだよ。
それに、雫とか店の主要
メンバーも何人かついてきてさ。
貢は残って、店の方
見るのに回ってくれてたんだ」
「え、でも――。
雫さんって、もうひとりの
パティシエールですよね?
それじゃ3人のうちひとり
しか残らないんじゃ……?」

