「アハハ……もういいよ」


ありがとね、瞳子。


瞳子が心配してくれるのは
すっごく嬉しいけど。



仮に、あたしが貢にぃに
謝ったとしたって。


……それでもクリスマスに
貢にぃがいなくて、
ケーキもないことには
かわりないもん。



「貢にぃにしたらさ。

『またワガママな
お子ちゃまが勝手に拗ねてるー』
って程度だよ、きっと。

別に今さら、たいして
気にしてないかも」


「そーかなぁ。

でもそれでも、一応謝った
方がいいと思うけど……」