ビタースウィート・レッスン 〜聖夜に特別レッスンを〜

「オレが本当にお前の
教師だったら、まずはその
甘えグセを叩き直すところ
から始めるが?」


「いいよぉ〜、それでも」



ちょっとくらい厳しく
たって、最後はゼッタイ、
優しいに決まってる。


だってそーゆー人だもん、
貢にぃは。



「なんで貢にぃ、
パティシエなんかになったのぉ?

マジで今から、教員免許
とる気とかない?」


ほお杖ついてそう言う
あたしを、貢にぃは呆れた
ような顔で見た。


「人の仕事を、『なんか』
なんて言うんじゃない。

オレにはよくても、他では
気をつけろよ」