あたしがジッと見つめる
視線を受けて、マッキー
さんは少し不思議そうな
顔をして言った。


「安藤さんが、貢に電話――?

ふぅん。挨拶でも
しときたかったのかなぁ」


「え?

あの、安藤さんって
いったい……?」


「あぁ。

安藤さんは、繁忙期にだけ
ヘルプに来てもらってる、
系列店のパティシエールなんだ。

今年はちょっと事情が
あって、12月いっぱい、
うちで働いてもらう
予定なんだけど――」


「へ、へぇ〜……」





_