「だってぇぇ〜っ

あれ以来貢にぃ、勉強
教わりに行っても雑談
させてくんないんだもん〜〜っ


なにもそこまで根に
持たなくてもいいのにさーっ。

なんか聞こうとすると、
『キッ』とかにらん
じゃってぇぇ〜〜っ」



よよよ、と大ゲサに
泣き崩れようとして。


目頭を拭おうとした指先が
コツンと硬質なモノに
触れた感覚で、あたしは
ハッと思い出す。




――いけない。

だから今のあたし、普段の
姿とは違うんだってば。





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