ビクッと肩を震わせて、
我に返ると。


――貢にぃが体ごとこっち
向いて、半眼であたしを
睨んでた。


「あ、あはは……」


あたしってば


あまりに動転しまくって、
自分の世界に入り込み
すぎちゃったわ


貢にぃが通話終えたのも、
全く気づいてなかった……。


「え、えーと。

――今の、誰?」


「いちいち説明する義務が
オレにあるか?

マジメに勉強する気が
ないなら、帰れ!」


「は、はうぅ〜っ!

ごめんなさーーいっ」