この広い世界で僕は君に出会った。

僕は、これを偶然ではなく運命だと思っている。

あの日僕は、図書館の屋上に居た。

そして君も…。


「あー。つまんねぇ。あの静かさにたえらんないよな純。」
僕は今、健吾と図書館に来ている。
ほんと一言でも喋ると周りからの目が怖い。
そんで今、僕らは、階段を上り屋上に行く途中だ。

「まじ健吾、声でけぇから余計睨まれるんだけど。」

「わりぃわりぃ俺の取り柄だから仕方ねぇよ。あはは」

あははじゃねぇし。そんな取り柄意味わかんねぇよ…。

しばらく僕らは、無言だった。

屋上へと続く階段を後、一歩踏み出せばそこは、おもっきしはしゃげる屋上だ。しかし踏み出そうとした時僕は、立ち止まってしまった。