「俺はなぁ、お前が、ずっと好きで!なのにお前はどっか行きやがって!」
「……ッ!?」


ましてや愛の告白なんて。

突然知らない人物に告白されるなんて理解不能だ。しかも転校生である私の立場はどうなるのだ。何がしたいんだこの男子生徒は。

一人唖然として立っていると、横から担任の手が頭を撫でてきた。
何様だこの担任、などと少し思ったが、呆れたと同時に何故か安心感が生まれた。
担任が苦笑する。


「驚かせて悪い。これが飴玉だ」
「……飴玉?」
「そう」


"飴玉"。

そう、この学校には、おかしなシステムのようなものがあった。