クルッと方向転換。 教室の方を見ると、クラスの奴ら全員が俺達を見ていた。 俺は、前田千里…そして、前田千里の連れを見据えた。 そして、クラス全員に聞かせる様に話し出す。 「お前が…、お前らが、実麗になんかすんのなら…。」 視界の隅に、屋上が見えた。 屋上の柵を越えようとしている女の子…あれは… 「俺が、全力で実麗を、守り抜く。…悲しい顔はさせねぇ。」 実麗か─…?