「つまり、そういう事ですよ。実麗さんは、夢の中で望んでいた事が叶った」

「けど…!実麗は泣いたんですよ!?…っ俺の名前を呼んで…!!!」


実麗は泣いた。


「望んでいた事が起こったなら…、何故泣く必要が有るんですか…!?」

「舜さん…、嬉しくても涙する事があるんですよ…。嬉し泣き、です…。
名前を呼んだのは――…」