でもやっぱり俺は、話すことが苦手で。 実麗の話に相槌を打つくらいしか出来なくて。 ふと話し掛けられても、素っ気ない返事しか出来なくて。 実麗に落胆した顔をさせてしまうんだ。 教室で、いつも笑ってる実麗は。 俺と二人のとき、一度も心から笑ったことなんかない。