誰か、助けて!! ……遥斗!! 「なにやってんの?」 へっ? 声のする方を見てみると、公園の入り口の近くにある石段に肘をついてこちらを睨むようにしている人影が見えた。 「なに?誰アンタ」 直樹くんも睨み返す。 「そいつ、俺のだから触んな。離れろ」 遥斗だ…。 「せっかく良い女見つけたと思ったのに、」 直樹くんはあたしから離れて、公園を出ようとした。 「生憎、俺の方が先に見つけた女だから」