瑞希を見るとなんの悪びもないような笑顔で手を振っていた。 瑞希のバカー!! あたしは心の中でそう叫んだ。 あたしの隣では天道遥斗が歩いている。 初めはあたしも抵抗していたけど…。 男の力にかなわないし、天道遥斗と歩いてるだけでも目立つのにあたしが騒いでたら周りからの視線が痛いから諦めた。 学校を出てから結構歩いてるのにあたしはどこに向かって歩いているかわからない。 ここは聞いてみるか!? 「ねぇ…」 「ん?」 「どこ行こうとしてるの?」 「俺ん家」 「へぇー…」 …えっ? 俺ん家?