「おい。誰が先に帰って良いって言った?」 あたしは真後ろからする声に恐怖を覚えた。 サーッと血の気が引いた。 あたしはおそるおそる後ろを向いた。 「一緒に帰ろうか?」 えぇっ…。 「いや、あたし、瑞希と帰るからさ…」 あたしは苦笑いで言った。 「優?あたしは良いよ?天道と帰りな?」 瑞希!? アンタなんてこと言うの!? 「悪いな。じゃぁ帰るか」 天道遥斗はあたしの返事を聞かずにあたしの腕を掴んで歩きだした。