「遥斗くんに渡しなさいよ」


ななっ/////


「そんなのできるわけないじゃん!」


「せっかくのチャンスじゃない!」


チャンスって…。


「部屋は防音だから声だしても大丈夫よ♪」


あたしの顔はどんどん熱を持っていく。


「瑞希!」


「がんばれ」


瑞希はウインクをしてから部屋に入っていった。


どうすんの?


そのまま持って部屋に入るわけにはいかないから、とりあえずゴムをポケットの仲に入れて部屋に入った。