「はっきり言えよ」


「―――――セックス」



「あんたとセックスなんてする価値ないだろ」


俺はそう言って、葵を通りすぎて学校にむかった。


さすがに葵は追ってこなかった。あいつのさっきの発言は詐欺師としての発言か?


わからない…だが、なぜ俺が詐欺師だと知っていたんだろう。


――――


新一が学校に行った後も、葵はそのまま地面に座り込んでいた。

ショックだったからだろう。


「初めて断られたよ」

そう葵は呟いた。