詐欺のことは、当然だが両親は知らない。


俺は法的に問題のある奴しか狙わない。小さなポリシーだ。


今日も学校だ。


都内の高校に通っている。


寝ぼけた顔で母さんの用意した朝食を食べ「行ってくる」それだけ行って家を出る。


晴天だ。明るい…


太陽はなんでこんなにも暑苦しく生きられるんだ。


いいことなんてあるのか


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「あなたが中原新一?なかなかイケメンじゃん!」


そう思いながら元気な太陽の下を歩いていると、突然声をかけられた。