暗い、暗い世界… 俺はなんで生きてるんだろう―――――。 なにもわからない。 ただひとつ、俺は生きているのを実感する時がある。 勉強、部活、恋、そんな安っぽいものじゃない。 俺が生きていると実感できるのは詐欺をしているときだ。 詐欺は実にスリルがある。 俺は、狂っている。