「真瀬君って家この辺だっけ?」
「いや、学校の近く……」
…には親父の会社があるからね。
「遠いーのにすごいね。
あたしん家はここのすぐ近く」
「そりゃ便利だな」
やばい。
やばいよ俺。
なんか嬉しすぎ。
うん、やっぱ俺………
このバイト、何があっても辞めたくない。
バイト初日は柊と店長の3人で。
だけど店長は大体奥でいろんな仕事してるみたいで、実質2人きり…だったり。
店長に軽い仕事内容を聞いて、それを柊に助けられながらこなす。
「真瀬君。そろそろカップ麺
足しといてくれるかな?」
「あ、了解」
少なくなったカップ麺の種類を呟きながら歩いてたら、少しだけ笑われた。
んで、見事に頭が真っ白になってまた覚え直し。
