ーーー死神ーーー



また、コイツが来たか。

ルカは口元だけ笑みを浮かべた。


『雷。あんたはわざと微かな音を立てて、
私を試した。合格ってとこ?』


首を横に傾げながら
皮肉な笑みをこぼした。

『君が不合格を経験した事はないだろ。

いつだって完璧だよ。

それより物騒だ銃を下ろしてくれないか?』


ルカは銃を再び腰にしまう。


『不合格なら今頃、
私は息をしてないからね。』