「あの、藤田。視線が熱いんだけど」
「…うえ。ばれてたの!?」
ノートをまとめおわった理系めがねくんは
ジロリとあたしを見る。
まさかバレているとは思ってもいなくて
口が勝手に変な言葉をかましていた。
いやさっきから気づいてたと言う余裕の彼。
夢みたいなのは、
隣の人と親しげに話してること。
昨日までは会話がぜんぜんなかったのに。
「基くんに聞きたいこといっぱいある」
「あとでゆっくり聞いてあげるから」
「あたし今じゃなきゃダメな主義」
「なにそれ。どんな主義なの」
「仲良い2人、口チャックよろしくなあー」
だんだん会話がとまらなくて
一人で音量をボリュームアップしてた。
そこでとんだ相澤先生の優しい怒声。
もう理系めがねくんになんと言われようが
相澤先生に注意されたものなら
あたし絶対静かにしてる。
…単純なあたし。
