だけど心のどこかではうわさの 不良男子を見れるかもっていう かすかな期待をしてる自分。 ただ、晴にそのことを自分から 打ち明けるのは妙に悔しい。 そう、負けを認めたってみたいで。 人気のメロンパンは売り切れ。 購買のおばちゃんには ごめんねぇ澪ちゃんと言われてしまい どの道あきらめるほか方法はない。 このメロンパンが売る購買の おばちゃんとはもはや顔見知りで あたしとすれ違うたびに話しかけてくれる。 渋々半額ワゴンコーナーへ向かう。 晴とねねも真似するようについて来る。