「いや、来週の大会の話をね。」

この男の子は太陽。
脇役っぽそうだけど、月の立派な双子の兄。
こっちは普通に“たいよう”って読む。
どっちかって言うと、月の方が“太陽”って感じがして、太陽の方が“月”ってイメージなんだよなぁ。太陽の方が落ち着いてて、しっかりしているのだ。

「…何見てんの?」

「いや、普通、性格から言って、名前逆だよなと思って。」

「あ、よく言われるよな、それ。」

「ま、どーでも良いけど。そうそう、大会と言えば。月の大会と同じ日に、おれも剣道の大会あんだけど。」

「あ、応援行くわー。てか、最初っから言えよ、応援来いってさ♪」

夏澄と太陽は付き合っている。
2人とも落ち着いていて、大人っぽくて、なんだかお似合いって感じ。


……待てよ、ってことは、私月の応援1人で行くってわけ?!
てっきり夏澄もついてきてくれると思ってた。