「ねぇねぇ、ちょっと!!起き!」

「な、何。」

「教室のドア。」

むっ。
月がC組の女の子と話してる。
何人かいるし、呼び出されて告白、とかそんな雰囲気じゃないっぽいけど…。

「むー。」

「ねぇ、いっつもぼけーっとしてるけどさ、何考えてるの?」

「眠くなると、去年のこととかを思い出すくせがある。」

「ふーん、そう。」

「あれ、何話してるのかなぁ。」

「……そーゆー事だけは乙女なんだから。女バス部員の二年だよ、あのコ達。なんか諸連絡じゃない?」

「あ、ホントだ。他のバスケ部員の人達も呼ばれた。」


その後、休み時間が終わる三分前位に、月は戻ってきた。

「何話してたの?」

「ん?来週の大会についての連絡。」

「ふーん、出るの?」

「出るよ、そりゃ二年だし。」

「ふーん、月ってうまかったっけ?」

「へへ、上手いよ!!何なら、来週見に来い!点決めてやるから♪」

「見っ?!」

え、それって応援みたいな?
バスケの大会って、どっかの体育館でだよね、行って良いの?!

「あら、良いじゃん。行っといでよ。」

「んー?」

夏澄までもがおしてくる。
ど、どうしよ。