紗衣と鈴も涼しげな洋服を着て庭に出てきた。





お姉ちゃんも朔夜さんとお風呂から戻って来て、庭に行ったりキッチンに行ったりと手伝ってくれた。





「朔夜、鈴にエプロンつけてあげて。」


「ああ、溢すかもしれないな。」


「あったあった。これ掛けてあげて。ふふっ、皐月くんの膝に座ってる。紗衣はお義父さんの膝に座っちゃって……。」


「妬くよ。皐月や親父がいる時は俺に甘えてこないんだからな。」

「しょうがないわよ。明日になればぱぱ、ぱぱってまた煩くなるわよ。」


「大歓迎だよ。」





こうやってお姉ちゃんと朔夜さんの会話を聞くのは嫌いじゃない。




擽ったくて、嬉しくなる。





「あっ、雪菜。ちょっと来てくれる?」





お母さん達もみんな庭に行き、私も行こうとした時だった。