「で、でも・・・」
僕が小声でごにょごにょしていると、真・アディソンが笑顔で言った。
「崎さん、俺たちのマネージャーやってて、あんまり楽しくないでしょ。」
「えっ!?」
「やらされてる感じ、っていうのかな。仕事してて、あんまり楽しくなさそうだし。俺らにも打ち解けてくれないし。
芸能界にも、あまり慣れてないでしょ。」
全てを見透かされているようだった。
確かに僕は急にマネージャーを任されて、『やらされている』。芸能界に慣れないのも事実だし、正直言うと楽しくないのも事実だ。
でも。
「でもっ、だからって君たちが嫌いなわけじゃ―」
「だからさ、俺たちのステージ見ててよ。」
僕にしては珍しく大きめの声が出たのに、それを真・アディソンに遮られる。

