「俺、CHAMPのリーダーなんでっ。何かあったら言ってくださいね!」
溢れんばかりのその笑顔に圧倒されそうになる。
ぼ・・・僕にはない若々しさと純粋さだ・・・。
「リーダーって言ったって、シンちゃん大して何もしてないじゃんかー」
5人の男の子の中で、一番小さい子が声をあげた。
「してるよー、イベント始まる前に円陣組む掛け声したりとか!」
「リーダーの仕事はそれだけじゃないんだよー」
そう言いながら、またしても僕に向かって歩いてくる。
「泉聡太郎です!中2です!」
真・アディソンと変わらないくらい屈託のない笑顔を見せ、そしてまた右手が差し出された。
くりくりとした瞳に吸い込まれそうだ。

