「おう。」 「どうしたんですか?皆さんあっちで休憩してますよ?」 「ああ…。練習中転んじゃってさ…。」 先輩の膝をみると、大きく擦りむいていた。 「大変!!救急箱持ってくるのでまってて下さい!!」 「いいよいいよ。いつものことだから。」 先輩はそういって、また水道に向き直って膝を洗い出した。 「でも…やっぱり持ってきます!!」 私はそういってベンチへ走った。