サッカー部の練習しているグラウンドに着くと、 見物人がすでにたくさん集まっていた。 その視線の先にいたのは上村先輩だった。 上村先輩がシュートを決めるたびにまわりから歓声があがる。 「っ…なな?…ここ、」 彩香はまだ状況が掴めていないのか、不思議そうな顔でたずねてきた。 「彩香、一緒にマネージャーやろうよ!!」 「…へっ?ちょっ…ちょっと、なな、何言ってんの?」 彩香は少し顔を赤くした。