ふっと顔を上げると、彩香がドアの方を見ていた。 ドアの近くにいたのは、 西沢武人と仲のいいサッカー部の坂島健斗。 先生と何かを話している。 「彩香~?」 ニヤニヤしながら彩香を見ると、彩香は顔を真っ赤にしながら必死に否定していた。 「ちっ…違うよ?先生と何話してるのかな、って思った…だけ。」 動揺しまくっている彩香をクスクスと笑う。