ガイウスに別れを告げた後、
言われたとおりに門のある場所へ向かった。

そこは、さして遠くではなく、歩いて5分ほどの所だった。

一見なんの変哲もない、街を覆う壁なのだが、
よく見ると四角い穴が開いていた。


ラーナは教えてもらったとおりに通行証をそこに通して、
門が開くのを待った。

すぐに門は開かれた。


「わぁ…」

なんて綺麗なんだろう。これが街?
周りの風景とは大違いだなあ…


街は夜中だというのに、明かりにあふれており
どこの建物も綺麗な光がついていた。