桜花がいつの間にか無くなっていて圭吾は演奏を止めた

「幻術は消えたか。

最期まで立派でしたぞ千紫の当主。





桜美 秋陰殿」

圭吾はもう一度振り返って見ると・・・


秋陰の姿は見当たらず、そこには木の枝が地面へと一本刺さっていた


前へふりむいたらそこには



身体中に血が付着している一人の忍が瞼を閉じた秋陰を抱えて目の前にいた









「ありがとう」


そう話してから一瞬で忍は目の前から消えていた