鶴水城の前には朱い装飾をした浬張兵が何時でも城を攻められる体勢でいた
そしたら一人の兵が手に何かを握り締め向かってきた
「秋影様、敵からの文を預かっております」
秋影は紙を受け取り紙を広げ内容を見た
「ふむ、そうか・・・」
紙をぐしゃりと握り潰した彼の隣にいる美羽は文に何を書いてあったのか気になった
「御兄様、何て書かれてたのでございますか?」
彼はフワリと微笑み美羽の頭を数回優しく撫でた
「美羽」
優しく彼女の名前をそう呼ぶと懐から何かを包んである布を差し出した
「少しの間、預かって欲しいのだ」
そう言うとそれを美羽に両手でしっかりと握らせた
「御兄様、これは?」
「頼んだよ」
それだけ告げると彼は歩きだし部屋の襖をいきなり閉め鍵を掛ける音がした事により美羽は漸く理解した
「御兄様、待って下さい。此処を開けて下さい、私も共に戦います!だから・・・!」
襖を引くがびくともせず美羽は襖の向こう側に居るだろう秋影へと声を出した
だが秋影への返事はとても悲しいのであった
「それは駄目だよ美羽」
そしたら一人の兵が手に何かを握り締め向かってきた
「秋影様、敵からの文を預かっております」
秋影は紙を受け取り紙を広げ内容を見た
「ふむ、そうか・・・」
紙をぐしゃりと握り潰した彼の隣にいる美羽は文に何を書いてあったのか気になった
「御兄様、何て書かれてたのでございますか?」
彼はフワリと微笑み美羽の頭を数回優しく撫でた
「美羽」
優しく彼女の名前をそう呼ぶと懐から何かを包んである布を差し出した
「少しの間、預かって欲しいのだ」
そう言うとそれを美羽に両手でしっかりと握らせた
「御兄様、これは?」
「頼んだよ」
それだけ告げると彼は歩きだし部屋の襖をいきなり閉め鍵を掛ける音がした事により美羽は漸く理解した
「御兄様、待って下さい。此処を開けて下さい、私も共に戦います!だから・・・!」
襖を引くがびくともせず美羽は襖の向こう側に居るだろう秋影へと声を出した
だが秋影への返事はとても悲しいのであった
「それは駄目だよ美羽」

