あれから三日、千紫では戦の準備の為国は忙しく動いていた
民は戦の被害から遠ざける為国境ぎりぎりの所に移させ、兵はそれぞれの場所に配置させ城の中では美羽を中心としてそれぞれの者に指示を出していた

「火薬はなるべく慎重に扱い、少しでも量を蓄えるのです。それと傷付いた兵を何時でも介護出来る様に包帯を用意して下さい」

「姫様!!」

指示を出している美羽に一人の忍が息を切らせながら目の前に現れた

「城の裏側から浬張兵と思われる騎馬隊が攻めて来た御用です!今園部殿が立ち合っています故。秋影様方には他の忍が知らせてます。では私はこれで」

目の前から忍は居なくなり話しを聞いていた者達は慌てふためいた

「皆さん聞きなさい」

凛とした声により辺りは静かになった

「人は冷静を失っては相手の思うつぼです。早いですけどあの計画を行います。急いで準備しなさい」

はい!と返事をし皆は持ち場へと急いだ


城の裏とは美羽が住んでいたあの山。つまり東側だとの事

美羽が危険視していたあの山であった