今日は部活をサボってでも雑誌が欲しい彼女、桜美 美羽はいつも行く本屋の道を早足で向かっていた




































ドン



















音と同時に何とも言えない激痛が体中を走った



後ろから
「ハァハァ、桜美 美羽ちゃん、愛してる。君の事ずっと前から見てたんだ!でもいつまで経っても君は僕の存在を気付いてくれなかった・・・。だから・・・・僕と一緒に死んでくれ!」

何この矛盾男・・・後ろからでも、気持ちが悪い男だと思った

美羽は激痛の中、必死に意識を保ちながら今の状況を計算した



ポタ、ポタと美羽の腰らへんから大量に血が流れていた

ああ、刺されたのだと


「・・・ふ、普通、言ってから刺すのに刺してから言う台詞・・・なんですか・・・?それに私貴方の事存在自体知ったの初めてなのですが・・・何で貴方と一緒に死ななくちゃいけないの!・・・・・・っ」
後ろを振り向かずに話ながら意識が朦朧としていくのを必死に我慢した











死にたくない・・・




まだ死にたくない!!
















だがそんな彼女の願いは叶わず美羽はゆっくりと瞼を閉じた

涙が頬をすり落ちていき身体はゆっくりとアスファルトの上へと落ちたのであった