何を考え何を覚えるのか
何処に着目し、どう理解するのか
フフフ、
静寂した部屋の中に笑い声が浸透する
「やはりお前は鋭いわね」
先程美羽の表情は一転し、それは微笑みを浮かべるのだった
光彦はこの表情に見覚えがあった
「舞歌・・・様、か」
当たりよ
そう答えれば握っていた手を離し、その腕は光彦の首へと掛けられた
それは端から見れば美羽から光彦に抱きついているようだった
「もう少し後に気付くと思ったけど流石ですわね、察しがいいわ」
「それは嘘だな。貴女は昔から言ってたはずだ」
美羽に乗り移った舞歌は満悦の笑みで口元を上げるのだった
「血は嘘をつかない。それは深く深く切れる事がなく繋がっているのだからです。特に・・・私の国はね」
首に腕を回していた舞歌は、光彦の髪を触れながら話を続ける
「それ故に、行き過ぎて別の感情を抱かせる事が多々あるのですけどね・・・」
髪を触れていた手を頬へと寄せ、撫でるのだった
「お前は、お前の父にはならないようにね」
ーーーでも、もう手遅れかしら?
頬に爪を引っ掻くように触れば、刹那回りを纏う空気を変えたのだった
「・・・え」
舞歌が美羽から離れれば当然意識は美羽へと戻る
だが今この状況はどうだろうか
美羽が光彦へと抱きつき、片手は光彦の頬に触れているのだった
咄嗟に頬から手を離そうとした美羽に光彦はそれを上から被せ、身体を離れないように腰に手を回したのだった
「 」

