ふらつく美羽を支えるように右手を離さないままの光彦は彼女にある事を問うた
「あんたは俺の父上が憎いか。国を、身内を、全てを奪った父上が憎いか」
」
その言葉は美羽の何かを表に出すように、適格に充てるのだった
「私は、あの男が憎い。例え私とあの男との血が繋がっ・・・て・・・」
そう、私とあの男は血が繋がっている
繋がって・・・・・
そこで何かに気が付いた美羽は光彦へと向き握られる手とは反対の腕へと強く掴むのだった
「何故あの男は千紫を攻めたのですか。そもそも理由は何ですか」
確かこの国は仇討ちだと言ったはず
私の母様にあたる人は私を生んだ際に無くなったと聞かされた。それに父様と母様は仲が睦まじくそれは誰が見ても幸せだと。だから誰も母様を苦しめた人などいない
なら何故あの男は攻めてきたの?
訴えるような眼差しを向ける美羽に対して光彦は冷静だ
そして口を開くのだが、それは美羽の求めていた返答とは違った
「あんたはどれだけ知りたい」
光彦の瞳は紅から真紅へと、濃く変化していく光景を目の当たりにした美羽は身体中がざわめいた

