見間違いなのだろうか
思わず自分の目を疑いたくなった。でもそれを見越したように美羽の前に絵と同じ短刀が置かれたのだった
「これは一体何ですか」
美羽は恐る恐る光彦の方へ振り向くも彼も何か考え事をしているようで暫く眺めていた
「我が一族には男女関係無く誕生した赤子にはそれぞれ護り刀を授ける習慣がある。それについては後々説明するが・・・」
「この本には歴代のそれぞれ授けられた護り刀が名と共に記帳されるんだ」
そして光彦は先程読んだ本を再び捲りもう一本の短刀を出したのだった
「勿論、俺のもある」
そこにはやはり先程出した短刀と彼の名が記帳されていたのだった
美羽が確認すれば光彦は己の短刀を戻し本を閉じれば真っ直ぐに美羽へと向き合ったのだった
「本来護り刀は己が所持し、己の墓場まで持っていく物なのだ。何故ならそれは”己”を指し示す証だからだ。そして・・・
これは紛れもなく我が一族を示す護り刀で、持ち主は秋穂・・・・・・・・俺の叔母にあたる人だ」
「叔母は昔、戦により消息を絶っていた。だがあんたがこれを持っていた。護り刀は祈りにより主を守る短刀。それは己の身内にも反映すると聞く・・・。つまりあんたは・・・・・・・・
俺の従姉妹だ」

