まつが一旦朝餉を運ぶために部屋からでると美羽は深く、だが気付かれないように溜め息を吐くのだった
ああダメね
彼女に八つ当たりしては
だけど、一つ引っ掛かる事があった
昨夜の手引きは一体誰がしたか
見たところ、城の警備は万全だと思う。しかし昨日の四人という人数をどうやって中に入れたのか。只でさえ侵入など難しいのにましてや四人・・・。どう考えても無理である
そう、無理なの
それにどうやら私の存在は一部の者達にしか知らぬ極秘になっている
だから極限られた者達の中で知っている中で可能性が高いのは彼女・・・まつしか考えられない
それに先程彼女に鎌を掛けてみたのだけど、どうにも腑に落ちない
それは彼女の身分にも関係する
何らかの方法で揺するのが容易いなのは身分の低い農民である。恐らく彼女はそこに付け込まれたのじゃないかと
だとしたらそれは・・・
「失礼いたします。御膳をお持ち致しました」
障子を開かれれば美羽は一旦思考を止めればまつが御膳を運んできたのだった
目の前に置かれていく御膳を眺めながら、美羽は不意に思い出したかのように視線を外へと変える
「西の刻までは後どのくらい?」
「そ、そうですねあと二時間ばかりだと」
やはり先程の言葉は言い過ぎてしまったかな、と内心思いながらもそれを表情に出さずに美羽は御膳に手を付けたのだった

