あれから数分して部屋に戻ってこれば就寝時だと気付き隣の部屋の寝床へと移動した。勿論仕舞っておいた物を持っていくのも忘れずに
素早く着替え、何となく早く確認したかった俺は布団の上に腰をおろし、手元をゆっくりと見た
しかし何故滝沢はこれを父上ではなく俺に渡したのか。まあいい、中を見れば分かるだろう
巻かれた布をゆっくりとほどいていけば、徐々に姿を現していく
「やはり短刀か」
赤と黒を布地に金の刺繍で鳥の模様を施された綺麗な短刀であった
鞘から抜けば、刃毀れの見当たらない美しい刃先が姿を出す
滝沢は何を見付けたのだ・・・
あの男は十年前、気付けば此処の忍になっていた。今では万助の次に実力のある忍だが俺にとっては疑り深い男である。何を考えているかは大体予想は付くのだが、今回ばかりはどうだかな
そう考えながら鞘へと仕舞おうとした時に気付いてしまったのだ
「な、何だと・・・」
光彦は直ぐ様立ち上がり、打ち掛けを掴むや否や、部屋を飛び出したのだった
今は深夜であるため走りはしないが、早足で移動する中に不意に頭上にある月を眺めたのだった
「今宵は満月か。・・・満月、だと」
光彦はその時嫌な予感しかしなかった。直ぐ様反対方向へと向き今度は走り出したのであった
光彦はある一点を目指し一直線に走り出していた
目的地に近付けば近付く程に溢れる負の感情が強くなる
此処を曲がれば部屋までもうすぐだった
助け、て・・・・
声が、聞こえた
身体中の血がドクリとした。それと同時に激しい怒りが吹き出した
俺は部屋に到着し、目の前に現れた後ろを向いた男を手元に持っていた短刀で斬りつけたのであった
素早く着替え、何となく早く確認したかった俺は布団の上に腰をおろし、手元をゆっくりと見た
しかし何故滝沢はこれを父上ではなく俺に渡したのか。まあいい、中を見れば分かるだろう
巻かれた布をゆっくりとほどいていけば、徐々に姿を現していく
「やはり短刀か」
赤と黒を布地に金の刺繍で鳥の模様を施された綺麗な短刀であった
鞘から抜けば、刃毀れの見当たらない美しい刃先が姿を出す
滝沢は何を見付けたのだ・・・
あの男は十年前、気付けば此処の忍になっていた。今では万助の次に実力のある忍だが俺にとっては疑り深い男である。何を考えているかは大体予想は付くのだが、今回ばかりはどうだかな
そう考えながら鞘へと仕舞おうとした時に気付いてしまったのだ
「な、何だと・・・」
光彦は直ぐ様立ち上がり、打ち掛けを掴むや否や、部屋を飛び出したのだった
今は深夜であるため走りはしないが、早足で移動する中に不意に頭上にある月を眺めたのだった
「今宵は満月か。・・・満月、だと」
光彦はその時嫌な予感しかしなかった。直ぐ様反対方向へと向き今度は走り出したのであった
光彦はある一点を目指し一直線に走り出していた
目的地に近付けば近付く程に溢れる負の感情が強くなる
此処を曲がれば部屋までもうすぐだった
助け、て・・・・
声が、聞こえた
身体中の血がドクリとした。それと同時に激しい怒りが吹き出した
俺は部屋に到着し、目の前に現れた後ろを向いた男を手元に持っていた短刀で斬りつけたのであった

